Archive for February, 2012

拷問で歯砕け、1週間眠らせず…ミャンマー「政治犯」が語る獄中生活の実態 

Posted in Uncategorized on February 27, 2012 by luminarymagazine

 【ヤンゴン=青木伸行】ミャンマーでは数多くの政治犯の逮捕、収監と釈放が繰り返されてきた。彼らの獄中生活と刑務所の実態の一端を、1988年の民主化運動の元学生リーダー、ミン・コー・ナイン氏と、国民民主連盟(NLD)の幹部で、ジャーナリストでもあるウー・ウィンティン氏が、つまびらかにした。

 「約24年間を獄中で苦しみ、犠牲にした」。ミン・コー・ナイン氏の表情がゆがむ。最大都市ヤンゴン郊外のインセイン刑務所などに収監された。最初の10年間は独房に監禁された。

 「隔離され、誰とも接触できなかった。来る日も来る日も24時間独房の中。本などを読むことも許されず、話もできず、何もない…。食事もろくに与えられず空腹だった。情報からも隔絶された」

 唯一の“情報源”は、時折手に入る1本のたばこ。たばこの葉は新聞紙で巻かれていた。

 「新聞のほんの切れ端に、政府の動向などが書かれており、それに目をこらしては眉をひそめた」

 肉体的な拷問こそ受けなかったが、精神的、心理的な拷問に苦しめられた。

 「夜中にたたき起こされ、尋問攻めにされた。そればかりか、私を動揺させ憂鬱にさせようと、嘘の情報を吹き込まれた」

 ミン・コー・ナイン氏ら「88世代学生グループ」の動静に目を光らせ、逮捕、収監を主導したのが、キン・ニュン元首相と権力基盤だった国家情報局の幹部らである。そのキン・ニュン氏も権力闘争の末に2004年10月、当時のタン・シュエ国家平和発展評議会議長に更迭、解任される。

 そして、国家情報局の幹部ら数百人ともども監獄にぶち込まれた。ミン・コー・ナイン氏は彼らと獄中で思わぬ“再会”をする。

 「運命というものはとても皮肉なものだ。私を監獄にほうり込んだ国家情報局の連中が、『やあ、やあ、元気か?』と言って、私の手を握った。キン・ニュンは会ったときに、『(インターネットなど)情報技術が発達し、情報(の流通、拡散)を抑えきれない』と言っていた」

 約19年間、インセイン刑務所などにつながれたウー・ウィンティン氏は、肉体的な拷問も受けた。

 「尋問で答えることを拒絶し、本当に知らないのに『知らない』と言うと、信じず殴打された。歯が砕けた。尋問と拷問、水と食事も抜きで眠らせてくれない状態が、1週間続いたことも時々ある」

 現NLD党首のアウン・サン・スー・チーさんについて、執(しつ)拗(よう)に尋問されたときのことだ。「あいつはフランス語ができるのか?」と聞く。「英語は話すが、フランス語を話せるかどうかはわからない」と答えると、激しく殴打された。

 「3×4メートルの独房の中で、れんがを削って粉を練り、乾かして小さなチョークを作った。それで壁に、記憶していることや詩などを書いた」

 食事は1日朝と夜の2回。白米少々。1週間に1回だけ、ひと切れの肉か卵にありつけた。

 長い獄中生活では、家族との面会が2週間に1回、数分間許され、わずかな食料の差し入れを受け取れたこともある。そうした「恵まれた」環境にあるとき、刑務所内ではモノが売り買いされていた。

 「どうやって調達したのかわからないが、カネを持っている収監者がいて、私は家族からの差し入れのビスケットや麺、砂糖などを、そいつに売った。そのカネで別の収監者などから紙とペン、本を買った」

 看守は、米誌「タイム」などを売りさばいていた。「刑務所は腐敗している」という。

 ミン・コー・ナイン氏 全ビルマ学生自治会連合の議長として、1988年の民主化運動を指導した。89年に逮捕され、2004年に釈放された後、2度逮捕、収監された。今年1月13日に、テイン・セイン大統領の恩赦で釈放されたばかり。

 ウー・ウィンティン氏 著名な反体制活動家、ジャーナリストで、アウン・サン・スー・チーさんらとともに国民民主連盟(NLD)を創設した。NLDを組織したことなどを理由に1989年7月、逮捕、収監され、2008年に釈放された。

Sankei online

ミャンマー、親日度に陰り 韓国勢が攻勢、頼みの綱は「アニメ」だけ

Posted in Uncategorized on February 24, 2012 by luminarymagazine

 日本企業がアジアなどの新興国に投資を決める場合、「親日国」であるかどうかは、投資環境の一つとして重要な要素だ。なかでも、とくに親日度が高いとされるミャンマーに対しては、思い入れをもつ日本人は多く、また、ミャンマーの人々も日本には親しみを感じているのは事実だ。しかし、そうしたミャンマーでの親日感情も、日本の対応の遅れで薄れつつあるようだ。(フジサンケイビジネスアイ)

韓国勢が攻勢

 ミャンマーでも他のアジア諸国と同様、テレビには「韓流ドラマ」が流れ、街中でも中国や韓国製の携帯電話や家電製品の派手な広告が目につく。

 一方、日本はといえば、外国人が泊まるホテルなどで、NHKの国際放送が流れるものの、ニュースなどが中心のうえ、一般家庭では、まず見られない。

 こうしたイメージ戦略が成功してか、ミャンマーの都市部では、とくに若者の間で韓国製の化粧品が人気だ。

 ヤンゴン市内の大型スーパーマーケットにいくと、店の入り口付近の目につくところに韓国製化粧品の店頭販売のディスプレーがいくつも置かれ、若い女性でにぎわっている。

 「日本の化粧品がいいとは思うけど、韓国製も品質は変わらないから」と、女性客の一人は話す。

タイなどからの化粧品も、ミャンマーの若い女性には人気が高い=ヤンゴンのキャピタルスーパー

 一方、日本製の化粧品は、店の奥の化粧品コーナーに陳列されていた。タイで作られた日本ブランドの化粧品などもあるが、ほとんどが日本からの「直輸入」。輸送費などが上乗せされているといい、値段は日本での倍だ。

 「欧米の経済制裁が解除され、本格的に輸入が始まれば、値段も安くなって、売れるのではないか」とマネジャーに聞くと、「あまり安くすると高級感がなくなるからかえって売れなくなる」という。日本製を買うのは年配の人が多いせいか、値段の高さもブランドのうちというわけだ。

 もっとも、客の様子を見ても、日本製の化粧品の棚の前に立ち止まる人はほとんどいない。目立つところにある韓国勢の勢いには比ぶべくもない。

 車や家電製品は、まだまだ日本製が人気だ。ただ、それもいつまで続くかは疑問だ。バスなどは、ミャンマーの道路事情にあった左ハンドルの韓国製中古バスが増えている。

 「今の若いミャンマー人は、年配の人が持っていたような日本に対する思い入れがない」というのは、長年、日本との関わりがある地元ビジネスマンだ。

各国が地固め

 日本政府は、対ミャンマー経済制裁を行っていないものの、欧米の経済制裁に同調し、過去20年間、人道分野以外の支援を行っておらず、また多くの日本企業も撤退した。

 これに対し、韓国や中国は自国製品を売り込むだけでなく、ミャンマーでのイメージアップに躍起だ。韓国、中国だけでない。ヤンゴンでは今、米国、英国、フランスなどの各大使館による一般市民を対象にした語学教室が盛んだという。米国などは、図書館も市民に開放し、2週間単位で本の無料貸し出しまで行っているという。

 「表では経済制裁を続けながら、裏では自国のファンをしっかり作っておこうというわけだ。日本は米国に気を使っているのかもしれないが、急がないと、ますます日本の存在感は薄れていく」(地元ビジネスマン)

 そんななかで、日本への関心をつなぎ止めているのが、地元テレビで時々放送される日本のアニメだ。なかでも「ナルト」と「ワンピース」が子供たちに大人気だという。日本政府や大企業の取り組みが鈍いなか、アニメがかろうじてミャンマーの親日度を支えているとしたら、心もとないばかりだ。(ヤンゴン 宮野弘之)

Sankei online

タイ難民キャンプで火災

Posted in Uncategorized on February 23, 2012 by luminarymagazine

2012.2.23 22:39

23日、ターク県のウンピアム難民キャンプで炎をあげて炎上する家屋(ロイター)

 タイ北西部ターク県で、隣国ミャンマーから避難した難民らが暮らすウンピアムキャンプで23日昼ごろ、大規模な火災が発生した。当局者によると、死傷者は確認されていないという。

 出火原因は不明。関係者によると、火災で現場は一時騒然となり、約千世帯が延焼した。

 同キャンプにはミャンマー国軍と少数民族武装勢力との紛争などから逃れてきたミャンマーの少数民族カレン人ら約2万人が暮らしている。(共同)

ミャンマー:NLD「政府が選挙運動妨害」と非難

Posted in Uncategorized on February 21, 2012 by luminarymagazine

 【バンコク西尾英之】4月1日実施のミャンマー議会補欠選で、民主化運動指導者アウンサンスーチーさん率いる「国民民主連盟」(NLD)のニャンウィン報道官は20日、政府当局がNLDの選挙集会に公共施設を使わせず、自由な選挙運動を妨害していると非難した。

 米国や欧州連合(EU)は対ミャンマー経済制裁解除の条件として補選の自由、公正な実施を強く求めており、政府側は対応を迫られそうだ。

 NLDはヤンゴン郊外など3カ所のサッカー場で集会を開催しようとしたところ、地元当局者に利用を拒否されたという。報道官によると、ティンサン・スポーツ相の息子が政権与党から立候補するため、ティンサン氏がNLDの利用に反対し、当局がそれに従ったという。

Mainichi online

EU、ミャンマー大統領らの渡航禁止解除

Posted in Uncategorized on February 21, 2012 by luminarymagazine

2012.2.18 11:25
 欧州連合(EU)は17日、ミャンマーの民主改革の進展を評価し、テイン・セイン大統領ら政府高官87人に対するEU域内への渡航禁止措置を解除した。EUが4月にも完全解除を目指している同国に対する経済制裁の緩和措置の一環。

 EUのアシュトン外交安全保障上級代表は声明を発表し「われわれはミャンマーの歴史的な転換を目にしており、同国政府がこのプロセスを続けるよう強く期待する」と表明。4月1日に予定される連邦議会補選後に同国を訪問する意向を確認した上で、「そのころまでにEUが対ミャンマー外交の見直しを終了し、民主化進展に対する(制裁解除の)決定を下すことを希望している」と述べた。

 EUは1月の外相理事会で対ミャンマー外交見直しの加速を決定。渡航禁止解除の対象は大統領のほか、副大統領、閣僚、議会議長とその家族らに及ぶ。(共同)

遊説重ね支持浸透狙う 補選に向けスー・チーさん

Posted in Uncategorized on February 19, 2012 by luminarymagazine

2012.2.15 19:56

演説で笑顔を見せるアウン・サン・スー・チーさん=15日、ヤンゴン北部レグー(共同)

 ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんは15日、4月1日に予定される連邦議会補選に向けた遊説のため、最大都市ヤンゴン北部レグーに入った。スー・チーさんは1月下旬の同国南部ダウェに始まり各地で遊説を重ね、選挙活動を活発化。補選での勝利を目指し、自ら率いる野党、国民民主連盟(NLD)の支持浸透を狙う。

 レグーはヤンゴン中心部から約30キロ。レグー選挙区から出馬するNLD候補者の応援演説のため訪れた。

 補選は計48議席をめぐって争われ、NLDを含め17政党が参加予定。14日には首都ネピドーで、選挙管理委員会と各政党の代表者が集まり、自由で公正な選挙実施のための会議が開かれた。(共同)

仙谷氏、大統領と会談 ミャンマー

Posted in Uncategorized on February 19, 2012 by luminarymagazine

2012.2.16 01:01
 ミャンマー訪問中の民主党の仙谷由人政調会長代行は15日、首都ネピドーでテイン・セイン大統領と会談した。

 会談の内容は明らかになっていないが、日本の対ミャンマー支援について意見を交わしたとみられる。仙谷氏は13日からミャンマーを訪問。17日まで滞在し、政府高官との会談などを行う。(共同)

EUが154億円支援へ ミャンマーの民主改革評価

Posted in Uncategorized on February 19, 2012 by luminarymagazine

2012.2.15 00:24
 ミャンマー訪問中の欧州連合(EU)欧州委員会のピエバルグス欧州委員(開発担当)は14日、最大都市ヤンゴンで記者会見し、ミャンマーに対し今後2年間で1億5千万ユーロ(約154億円)を支援すると発表した。保健や教育などの分野に充てられるという。

 ピエバルグス氏は13日には首都ネピドーで、テイン・セイン大統領や連邦議会下院のトゥラ・シュエ・マン議長、政府高官らと会談。14日の記者会見で、政府が進める民主改革の進展状況を評価し「ミャンマーの発展に向け支援を強化していく準備がある」と述べた。

 EUが検討している対ミャンマー制裁見直しについては、4月1日に予定されているミャンマーの連邦議会補選などが判断基準になるとの考えを示した。(共同)

関連ニュース

スー・チーさん 対話による国民和解を呼び掛け

Posted in Uncategorized on February 12, 2012 by luminarymagazine

2012.2.12 20:48

12日、ミャンマーの最大都市ヤンゴンで演説するアウン・サン・スー・チーさん(共同)

 ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさん率いる野党、国民民主連盟(NLD)は同国の連邦記念日に当たる12日、最大都市ヤンゴンの党本部で集会を開催。スー・チーさんは集会で「民主国家を樹立し、長く存続させるためには、対話を通じた国民和解が重要だ」とする声明を発表した。

 集会には、民族衣装姿の人や、NLDのマークをあしらったシールを頬に貼った人など200人以上の支持者が参加。声明でスー・チーさんは「国民和解が達成できて初めて国民の団結が可能となり、国が本当に平和になる」と述べた。

 テイン・セイン大統領も同日、国営紙を通じて声明を発表し「注目すべき成果を挙げながら民主主義を導入しているところだ」と強調した。(共同)

スー・チーさん 対話による国民和解を呼び掛け

Posted in Uncategorized on February 12, 2012 by luminarymagazine

2012.2.12 20:48

12日、ミャンマーの最大都市ヤンゴンで演説するアウン・サン・スー・チーさん(共同)

 ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさん率いる野党、国民民主連盟(NLD)は同国の連邦記念日に当たる12日、最大都市ヤンゴンの党本部で集会を開催。スー・チーさんは集会で「民主国家を樹立し、長く存続させるためには、対話を通じた国民和解が重要だ」とする声明を発表した。

 集会には、民族衣装姿の人や、NLDのマークをあしらったシールを頬に貼った人など200人以上の支持者が参加。声明でスー・チーさんは「国民和解が達成できて初めて国民の団結が可能となり、国が本当に平和になる」と述べた。

 テイン・セイン大統領も同日、国営紙を通じて声明を発表し「注目すべき成果を挙げながら民主主義を導入しているところだ」と強調した。(共同)

スー・チーさん出馬に異議 対立候補が申し立て ミャンマー連邦議会補選

Posted in Uncategorized on February 11, 2012 by luminarymagazine
2012.2.11 18:43
7日、遊説先のミャンマー南西部パテインで、支持者らに手を振るアウン・サン・スー・チーさん(ロイター=共同)7日、遊説先のミャンマー南西部パテインで、支持者らに手を振るアウン・サン・スー・チーさん(ロイター=共同)

 4月1日のミャンマー連邦議会補選に出馬した民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんの対立候補が、スー・チーさんは憲法が定める議員資格を満たしていないとして、出馬を無効にするよう選管に申し立てていることが11日、分かった。スー・チーさん率いる野党、国民民主連盟(NLD)のニャン・ウィン選対本部長が明らかにした。

 憲法には、外国から利益を得ている者には議員資格がないとの規定があり、与党系とみられる統一平和党から立候補したティン・イ氏は、英国人と結婚し2人の息子が今も海外に住むスー・チーさんはこの規定に抵触すると主張。NLD側は、同氏の主張は誤りとの反論書を選管に提出したという。(共同)

拘束されたガンビラ師を釈放 ミャンマー政府

Posted in Uncategorized on February 11, 2012 by luminarymagazine
2012.2.11 17:58

 フランス通信(AFP)によると、ミャンマー政府が、封鎖している僧院に侵入したとして拘束した全ビルマ僧侶連盟の指導者、ガンビラ師が11日までに釈放された。米国務省は「即時、無条件釈放」を求めていた。 (シンガポール 青木伸行)

スー・チーさん、地元選挙区で初演説 連邦議会補選に向け支持訴え

Posted in Uncategorized on February 11, 2012 by luminarymagazine

2012.2.11 16:32
 
 
 
 
 
 
 
 
10日、ミャンマー・ヤンゴンで記者会見するアウン・サン・スー・チーさん(右)ら(共同)

 ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんは11日、4月1日に予定される連邦議会補選に向けた演説のため、最大都市ヤンゴン南部の自らの選挙区コームーに入った。同選挙区で初めて有権者に語りかけ、支持を訴えた。

 コームー選挙区は「比較的貧しい地域」(地元記者)で、2008年にミャンマーを襲った大型サイクロンでは甚大な被害に見舞われた。スー・チーさん率いる野党、国民民主連盟(NLD)によると、スー・チーさんは同選挙区からの出馬に「貧しい地域を発展させたい」という強い思いがあったという。

 NLDは、補選で争われる48議席全ての獲得を目指している。スー・チーさんは1月の同国南部ダウェを皮切りに南西部パテインでも遊説、支持者から盛大な歓迎を受けており、今後もできる限り地方遊説を行う意向だという。(共同)

僧侶の釈放を要求 米、ミャンマー政府に

Posted in Uncategorized on February 11, 2012 by luminarymagazine

2012.2.11 10:02

 米国務省のヌランド報道官は10日の記者会見で、ミャンマーで先月釈放された政治犯の一人で、高名な僧侶ガンビラ氏が再逮捕されたことについて「即時、無条件釈放を求める」と述べ、ミャンマー政府に対し釈放と逮捕理由の説明を要求した。

 報道官は、ミャンマー政府が民主化を約束しているとして「最近釈放された人々を含む全ての市民の基本的な自由を守るよう求める」と強調した。(共同)

中国へのミャンマー避難民1万人

Posted in Uncategorized on February 9, 2012 by luminarymagazine

2012.2.8 19:41 (1/2ページ)[中国]
 【シンガポール=青木伸行】ミャンマー政府と少数民族武装勢力との停戦交渉は、政府側の発表によると、6民族との間で合意が成立する一方、北部カチン州のカチン独立軍(KIA)との協議は難航し、戦闘が続いている。ロイター通信によると、同州から中国雲南省への避難民は現在約1万人にのぼり、両国関係に新たな影を投げかけている。

 ロイター通信によると、雲南省への避難民はこの8カ月間で急増し、その多くが女性。飲料水や食料が不足しており、赤痢が発生している所もあるという。

 中国政府は避難民が流入した事実を公式には認めておらず、黙認している格好だ。だが、カチン州では昨年、中国が出資する水力発電用ダムの建設が、KIAの攻撃で中断した。周辺には中国が建設中のガスパイプラインもあり、中国政府はKIAの一掃などを要求した経緯がある。

 その後、ミャンマー側が水力発電用ダムの建設を中止したことから、両国関係に軋(あつ)轢(れき)を生んだ。国境地帯の不安定化を嫌悪する中国が今後、避難民問題にどう対処するのか注目される。

 同州内には90万人のカチン族が住んでいるとされる。政府とKIA、その上部組織のカチン独立機構(KIO)との間では先月、雲南省瑞麗市で停戦交渉が行われたが決裂した。KIO幹部は「交渉にもかかわらず戦闘は勃発しており、州内には約1千人の政府軍兵士が配備されている」としている。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、政府軍と少数民族との長年の戦闘などによるミャンマーの避難民は、国外約41万5千人、国内約6万2千人の計約47万7千人。うち国境を接するタイには、9カ所の難民キャンプに約14万人が暮らしている。

 周辺国のみならず、例えば、マレーシアには約8万8千人がおり、民族別にはチン族約3万4千人、ラカイン族4600人、モン族3800人、カチン族3300人。こうした避難民も民主化の行方を見守っており、UNHCRによると、タイの避難民キャンプでは「まだ情勢が不透明なため、ミャンマーへ帰国する者はいない」という。

Sankei online

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